イギリスの雇用主の杜撰さ
イギリスで働いてると雇用主のずさんな対応に驚きます。
給料未払、最低賃金以下の雇用、不当解雇なんて序の口で、都合が悪いと連絡を無視し責任から逃れ続けます。
揉め事に対応するのが面倒で泣き寝入りする人は多いのではないでしょうか。
でも自分の権利は主張して、物事を正していってほしいと思います。
労働者を守る法律を知ろう
最低賃金
イギリスでの最低賃金は年齢によって異なる。
BBCによると2020年4月からの最低賃金が最高で6.5%上がるそうだ。
Age Wage ages 25 and above £8.72 21 to 24-year-olds £8.20 18 to 20-year-olds £6.45 under-18s £4.55
不当解雇
理由もなく労働者を解雇することは法律違反です。
ただ試用期間中は解雇できることになっています。
試用期間は契約書に記載されているはずです。通常は3ヶ月から半年くらい。
以下の場合は不当解雇に該当します。
労働者の正当な権利を主張したことでの解雇
例えば、
- 出産、育児休暇の取得
- 内部告発
- 柔軟な働き方を要求
- 正しい通知期間を与えた上での辞任
引用: GOV.UK
退職する際、通知期間があると思うけど、前もっていついつまでで辞めますって言ったにもかかわらずその期間中に解雇させられた場合も不当解雇になり得るということ。
雇用主の行為のせいで意思に反して辞任させられる場合
例えば、
引用: GOV.UK
- 突然の理由なき降格
- 契約と違う働き方をさせられる
- 不当な金銭の要求
- 差別
自分の意思に反することがあった場合はすぐに雇用主に抗議してください。
でないとそれを受け入れたとみなされます。
詳しくはGOC.UKのサイトをご覧ください。
通常、その雇用主のもとで2年間以上働いている場合に不当解雇についての訴訟が出来るとされています。
しかし、上記のような場合は2年以下の連続勤務であっても不当解雇として抗議できる可能性があります。
相談できる窓口
雇用主との間でトラブルがあった場合、雇用法廷で争うことが出来ますが、お金や時間がかかります。
まずは適切な機関に相談しましょう。
Citizens Advice
生活における様々な問題について相談できる機関。
自分の住んでいるカウンシルが相談窓口を設けている。
相談するのは無料。
Acas
雇用における問題について相談できる機関。
オンラインまたは電話で相談を受け付けている。
雇用法廷に行く前に無料で相談できる。
正しい申請プロセスを踏めば、労働者と雇用主の間に入って問題の解決を助けてくれる。
Finder
サービスの比較サイトなのですが、私は有識者に相談する目的で使ったことがあります。
知識のある人からオンラインで無料でアドバイスを受けることが出来る。
ごく一般的な知識(法律や制度)などを教えてくれるのでとても便利。
ただし、知識を与えてくれるだけなので、個人の問題解決に介入はしない。
まとめ
雇用関係で自分の納得のいかないトラブルが起こった場合は泣き寝入りしないでください。
自分の権利と正しさを主張し、適切な機関に相談し法的な措置も視野に入れて戦ってください。
自分の正しさを主張する際には証拠が求められます。
雇用契約書、Payslip、メールの文書、日記やメモ。すべてが証拠になりえます。
何が起こるか分からない、何が起こってもおかしくないイギリスでの生活、常に証拠を残しておくことを忘れないでください。
↓私のCitizen Advice利用体験談