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【詳細解説】日本の運転免許からイギリス運転免許に切り替え【D1/小切手の書き方】

drive-car

 

日本の運転免許証を持っている人はイギリスに来て5年以内であれば日本の免許証は保持したままイギリスの運転免許証にテストなしで切り替えが出来る。

 

私は日本の運転免許証の更新時期が迫っているが、コロナ流行のために日本に一時帰国が困難な状況だったため、イギリスの運転免許証に切り替えることにした。

 

この記事ではイギリスの運転免許証に切り替える方法を、一つの疑問も残らないように、出来るだけ詳しく解説します。

"D1の書き方"と"小切手の書き方"はわかりやすく見本を用意しました。

 

 

イギリスの運転免許証への切り替え

主な流れは以下の通り。

1. 日本大使館で自動車運転免許証抜粋証明書を申請、受け取り

2. DVLA (イギリスの運転免許管理局)へ申請書を送付

3. イギリスの運転免許が自宅に郵送される

4. 日本の運転免許が日本大使館宛に返還されるので引き取りに行く

 

在英国日本大使館のwebサイトで申請の流れが記載されているのでそちらもよく確認しましょう。

英国運転免許証への切り替え手続き | 在英国日本国大使館

 

  Step1. 自動車運転免許証抜粋証明書の申請

日本の運転免許証はDVLAに送付するのだが、日本語を英語に翻訳した「自動車運転免許証抜粋証明書」と言う書類を日本大使館に発行してもわなくてはならない。

自動車運転免許証抜粋証明書発行の申請をして後日受け取りと言う流れ。

 

申請時に必要なもの

  • 現在有効な日本の運転免許証
  • パスポート(郵送の場合はパスポートのコピー)
  • 申請書(大使館で直接もらうかWebサイトからダウンロードして印刷する)

参照: 在英国日本大使館

 

上記の必要書類を大使館宛てに郵送する。

コロナ禍では大使館への来館制限がされているため郵送申請のみの受付だが、通常時は来館して申請できる模様。

 

日本大使館宛ての送付先

Certificate Officer, Consular Section, Embassy of Japan

101-104 Piccadilly, London W1J 7JT

参照: 在英国日本大使館

 

郵送後、大使館から書類を受け取り適切に受理されたことを知らせるメールが届く。

証明書の交付は通常、受理されてから4営業日後。

 

 POINT

郵送手段として、Special Deliveryが強く推奨されています。

大事な書類なので少しでもリスクの少ない郵送方法で送るべきですね。

Special DeliveryとはイギリスのRoyal Mailと言う配送サービス機関の"Royal Mail Special Delivery Guaranteed by 1pm"と言う商品。

 

 Royal Mail Special Delivery Guaranteed by 1pm

  • 価格£6.75(オンライン購入)、£6.85(店舗購入)
  • 郵便物の追跡機能利用可能
  • 受け取り相手の確認署名機能利用可能
  • 翌日の午後1時までに配達
  • 補償額最高£500まで

参照: Royal Mail

 

お近くのPost Office(郵便局)の窓口まで直接郵送したい書類だけ持っていきSpecial Deliveryで送りたい旨を伝えればSpecial Delivery用の封筒(灰色の袋)に入れてくれるのでそこに宛名と送り主の名前と住所を記入し、お金を払いレシート(追跡番号控え)を貰えばOK。

 

 POINT

ここで面倒なのが申請書のダウンロードして印刷とパスポートのコピーを用意すること。

 イギリス主にロンドンで印刷できる場所がわからない場合は以下の記事を参考にどうぞ。

lifeinuk.hatenadiary.com

 

Step2. 自動車運転免許証抜粋証明書を受け取る

申請は郵送でした場合でも自動車運転免許証抜粋証明書の受け取りには来館する必要がある。

 

受け取り時に必要なもの

  • パスポート
  • 手数料: 現金£15(2021年3月時点)

参照: 在英国日本大使館

 

 手数料は時期によって変わる可能性があるので大使館のWebサイトで確認してください。

あと注意なのは現金でお釣りが出ないようにすること。

 

※コロナ禍では来館制限があり、来館するのに電話で予約を取る必要がある。

予約は3週間先までの受付となっている。

私の際は予約者多数のため3週間後からしか予約が取れず、申請が受理されてから約3週間後に証明書の受け取りが出来た。

 

Step3. DVLAへ書類を送付

DVLAと言うイギリスの運転免許を管理している機関へ必要書類を用意して郵送しなくてはならない。

ここで、日本人でBRPカード保持者はBRPカードのコピーを利用して申請できる。

通常はパスポート原本に加えて滞在許可証も郵送しなければならないのだけど、身分証として提出するのはBRPのコピーだけで済むということ。

なので下記ではBRPカードをお持ちの場合で説明します。

 

郵送する必要書類

  1. DVLA申請書"D1"
  2. 在英日本大使館発行の自動車運転免許証抜粋証明書 
  3. 有効な日本の運転免許証
  4. 手数料分の小切手又はPostal Order 
  5. 運転免許証用規格の写真1枚
  6. BRPカードの両面をコピーしたもの

参照: 在英国日国本大使館

項目の横の""をクリックするとページ内の解説文に飛びます。

 

送付先

DVLA Japanese Account Manager

  • Ms Lisa John

CCU1, DGFW, DVLA, Swansea, SA6 7JL

  • Ms Diane Sturley

CCU5, DGFW, DVLA, Swansea, SA6 7JL

参照: 在英国日国本大使館

  

 必要書類について詳しく解説していきます!

  DVLA申請書”D1”

運転免許証の申請にはDVLAが発行するD1という書類に必要事項を記入する。

このD1は郵便局、またはオンラインで請求できる。

 郵便局の店員にD1の申請書くださいと言えば無料でもらえるので簡単です。

 

D1-image1

D1 申請書

茶色い封筒の中に申請書と書き方の説明パンフレットが入っている。
申請書はA4サイズの紙2枚が繋がっていて計4ページ、ジョイント部分は切り取れるようになっている。

実際に提出する申請書は切り取った片方の1枚なので2ページです。

もう半分は申請書の書き方の細かい説明。

D1-image2

D1(申請書)の書き方

注意点: 申請書は必ず黒いインクのペンで全て大文字の英語で記入する!

 

D1-sample1

D1見本 1ページ目

 

①何に申請するか
  • 1番下の"To exchange my non-UK licence for a GB licence" にチェックを入れる。
  • 自分の運転免許が発行された国を記入。
  • 運転免許のテストに合格した国を記入。

 

②申請者の個人情報
  • イギリス運転免許証に表示させたいTitle(Mr,Msなど)を選びチェックを記入。
  • 苗字と名前を記入。
  • 生年月日を記入。
  • 現住所とポストコードを記入。
  • 電話番号とメールアドレスは必須項目ではないので任意で記入。
  • 生まれた国を記入。
  • 住む目的でイギリスに入国した日を記入。

 

③申請者の視力について
  • 運転に必要な視力を持っているかの確認。

"Yes"にチェック。

  • 運転時に眼鏡屋コンタクトレンズの使用が必要かどうか。

視力矯正アイテムが必要な人は"Yes"、裸眼の人は"No"にチェック。

 

D1-sample2

D1見本 2ページ目

 

④申請者の健康状態について
  • 申請書のもう半分(3〜4ページ)のnote Aという項目に書かれている健康状態に当てはまるかどうか。

当てはまらない場合は"No"にチェック。

運転できる健康な健常者は基本的に"No"で大丈夫。

 

⑤申請時に使用するIDについて
  • 申請時にBRPのコピーを使用する場合は"Biometric Residence Permit(BRP)"にチェック。
  • その下の空欄にBRPカードのシリアル番号を記入。

シリアル番号とはBRPカードの右上に載っている英数字です。

 

⑦申請者の署名
  • 署名した日付を記入。
  • 申請者は署名をする。

この白い枠内からはみ出さないように注意。パスポートと同じサインを記入する。

 

⑧チェックリスト
  • セクション7で署名をしたことを確認するためにチェックを記入。
  • 申請にかかる申請料を記入。
  • 申請書と同封する小切手またはPostal Orderの番号を記入する。

小切手の場合は小切手に印字されている"Cheque No."を記載する。

 

⑨申請者の写真
  • 運転免許証用規格の写真を貼り付ける。

申請書のこの部分は剥がれ、シールのようになっているので、写真を表向きに貼り付ける。

写真のサイズはパスポート写真と同じサイズ、カラーで背景がライトグレーかクリーム色のもの。

この写真は街中にあるインスタント証明写真機、あるいはプリントショップで撮ってもらいましょう。

写真の裏にサインとかはBRPで申請する日本人の場合はなくで大丈夫。

 

  手数料分の小切手又はPostal Order

DVLAでの申請料の支払いは小切手かPostal Orderを使用して支払います。

現金を同封しての支払いは受け付けてもらえません。

 

Postal Orderで支払う場合は郵便局の窓口で入手できます。

しかし郵便局側に手数料を取られます。

なので、この項目では小切手の場合で詳しく説明します。

 

小切手を入手する

現地の銀行で口座を持っている人は小切手帳を基本的には手数料なしで使える。

 

ちなみにみんな大好きネットバンクのMonzoでは小切手の発行サービスがあった気がするが有料だったはず。いや小切手発行サービスはないという情報も目にしたので、Monzoについては定かではない。

いずれにせよ、イギリスに実店舗のある銀行を利用した方が良いです。

 

小切手帳は銀行の口座を開設した際にもらうかもしれません。

開設時に貰えなかった場合は後からでも銀行側に言えば無料で貰えます。オンラインで注文して無料で郵送してくれるサービスを行なっている銀行もある。

ちなみに小切手は英語でChequeと言う。

 

小切手の書き方

cheque-sample

小切手みほん
  •  Payに受け取り相手の名前を書く。

DVLA宛なので"DVLA, Swansea"と記載。

  • その下に金額を英語で書く。
  • 右端Dateに日付を書く。

ここに書いた日付以降に相手がお金を受け取ることが出来、有効期限は記載した日付から一般的には6ヶ月。

  • その下に金額を数字で書く。
  • 下の署名欄に銀行に届けだしているサインで署名する。
 POINT

空欄に誰かが後から金額を書き足したり出来ないように隙間がある場合は線を引く。

 

以上を記入したら小切手帳から小切手を1枚切り離し、それを郵送用封筒に入れるだけ。

後日相手側がこの小切手からお金を受け取った際に、自分の銀行口座からお金が引かれる。

 

必要書類の最終確認をして郵送

 
郵送する必要書類
  • DVLA申請書”D1”
  • 在英日本大使館発行の自動車運転免許証抜粋証明書
  • 有効な日本の運転免許証
  • 手数料分の小切手又はPostal Order
  • 運転免許証用規格の写真1枚(D1に貼り付ける)
  • BRPカードの両面をコピーしたもの

参照: 在英国日国本大使館

以上の6点が揃ったらDVLA宛に郵送する。

 

この際はまたSpecial Deliveryの使用が推奨されています。

また、DVLAからイギリスの運転免許証が自分に送られる際、通常は普通郵便(Royal Mail 2nd Class)で届くのだが、心配な人は返信用にSpecial Delivery先払い封筒を同封するといいです。

郵便局員曰く、返信用先払いに対応しているのはSpecial Deliveryだけで、他のグレード(Tracked 48や1st Classなど)は使えないそうです。

その担当者が言ってるだけだから他の郵便局員に聞くと違う答えが返ってくるかもしれない。

 

ちなみに私は返信用封筒は同封しませんでしたが、普通の封筒に入った運転免許がポストに投函される形でちゃんと届きました。

 

 POINT

日本の運転免許証は申請後にDVLAが日本大使館宛に返還してくれますが、稀に返還されない場合があるようです。

DVLAの処理してくれる担当者によるのかもしれない。

念のためカヴァーレターで申請手続き終了後に日本の運転免許証を在英国日本大使館に送付してもらうように記載すると返還される確率が上がると思います。

 

万が一、日本の運転免許証が返還されなかった場合は、免許証の有効期限内であれば、取得した公安委員会(都道府県警)で再交付の手続きができる。

その場合は日本の機関に直接問い合わせることになるし、日本国内からの手続きが必要になる可能性もある。

 

 イギリス運転免許証が届く

申請書類送付後、2週間ほどでイギリスの運転免許証が現住所に送られてくる。

 

さらにその後1ヶ月〜3ヶ月ほどで日本の運転免許証が在英国日本大使館へ返還されると、日本大使館からメールで知らせがくるので、大使館に取りに行く。

コロナ禍では来館での受け取りが出来ないので、運転免許の返信用封筒を大使館宛に郵送しなくてはならない。

その際に返還希望届とパスポートのコピーも合わせて郵送する。

 

日本大使館が返還された日本の運転免許証を保管してくれる期間は、運転免許証の有効期限満了後2年間。

 

トータルでかかった金額

自動車運転免許証抜粋証明書の申請時の郵送代Special Delivery: £6.70

自動車運転免許証抜粋証明書の申請手数料: £15

イギリス運転免許証用の写真: 以前撮った残りを使ったので£0

小切手発行: £0

イギリス運伝免許証申請料: £43

イギリス運伝免許証申請書類郵送代Special Delivery: £6.85

-------------------------

合計£71.55

 

私が申請したのがコロナ禍だったため大使館に自動車運転免許証抜粋証明書を申請する際、郵送という選択肢しかなかったのが悔しいですね。

Special Deliveryでの郵送代がまあまあかかるので郵送すればするだけ費用がかさむ。

Royal Mail 2nd Classで郵送したらもちろん費用は抑えられるのだけど、日本の運転免許証はなくなったらこの申請自体が2度と出来なくなるので日本の運転免許証を郵送する際だけはSpecial Deliveryを使うようにした。

ちなみに同じSpecial Deliveryなのに1回目と2回目で金額が違うのは年を跨いで今年から値上げされたから。

 

私は節約してだいぶ費用を抑えた方だと思う。

もしあなたが、小切手ではなくPostal Orderを利用する場合はその手数料がかかる。

IDのコピーなど印刷をする場面でプリンターを持っていない人はお店で印刷する費用が地味にかかってくる。

免許証用の写真を撮るのに安くても£6はかかる。

 

トータルでかかった期間

  • 大使館に自動車運転免許証抜粋証明書の申請書類送付

 ↓1日

  • 大使館からの受け取り確認メール
  • 電話で来館予約

 ↓19日

  • 大使館で自動車運転免許証抜粋証明書を受け取り
  • DVLAに申請書類を送付

 ↓11日

  • イギリスの運転免許証が自宅に届く

 ↓8日

  • 銀行口座から申請手数料が引き落とされる(小切手なので)

 ↓20日

  • 日本大使館に日本の運転免許証が返還されたとメールをもらう

-------------------------

途中の準備にかかる費用を除くと合計59日/2ヶ月弱

申請に必要なものを集めたりするので、 実際には2ヶ月と2週間ほどかかってます。

 

 POINT
  • DVLAに申請書類送付後、イギリスの免許が届くまで11日

  • イギリスの免許証受け取り後、大使館に日本の免許が返還されるまで4週間

 

イギリス運転免許証の住所変更

イギリスの運転免許証記載の住所変更はオンラインで手数料なしでできます。

もしも住所の変更を申告しないと£1,000の罰金が科される恐れがあるので注意。

 

オンラインでの住所変更時に、過去3年間の住所を入力させられる。

この住所はイギリス以外の住所も入力できるかは不明です。

イギリスに住んで3年未満の方はオンラインでの住所変更ができないかも知れない。

他国の住所でもいけるか試した方がいたらどうだったか教えてください。

 

 オンライン住所変更は下記の政府のサイトからどうぞ。

www.gov.uk

 

新たな免許が届いたら

オンラインでの住所変更後、2週間以内に新たな免許がDVLAから郵送で自宅に届く。

古い免許は真っ二つに切断してDVLAに送らなくてはならない。

送付先は、オンライン住所変更後に確認メールが届くのでそこに記載されている。

ちなみにこの際の郵送代は自分持ち。

私は特に指定がないので普通郵便(Royal Mail 2nd Class)で送った。

 

私が住所変更した際は、住所変更のオンライン申請後3日で新しい運転免許証が届いた。

イギリスのサービスにしては珍しく迅速な対応に驚いた。

 

まとめ

コロナ禍で日本に帰国するのが容易ではない中で、日本の運転免許証の更新期間が迫っていたのでイギリスの運転免許証への切り替えを行なった。

コロナ禍なので、通常よりも時間がかかると予想して、申請前にDVLAに質問した時は以下のような回答を受け取った。

「イギリス運転免許の発行は通常は2週間だが、いまの状況下では6〜8週間かかる。」

私の日本の運転免許の更新期限的にそんなに時間がかかったらギリギリアウトかもと心配していた。

しかし、実際は通常時と変わらず、申請から2週間以内にイギリスの運転免許証を手にすることが出来た。

 

実は当初、私はvisaを更新していて有効なBRPカードが手元になかったので、BRPカードなしで運転免許を申請する方法を模索しDVLAにも質問したが、滞在許可証の提出が必要なため、結局BRPカードなしでは難しいという結論に至った。

なのでイギリス運転免許証切り替え申請は日本人である場合、"BRPカードを使用しての申請"の一択だろう。

 

DVLAは申請の際も、住所変更の際も、質問した時でさえも、通常時と変わらない速さで対応してくれた。

それはどの公式な機関よりも迅速で優秀だと感じた。

 実際、一番時間がかかったのは、日本大使館への来館予約待ちだった。

コロナ禍で来館制限がされていなければ省けた時間だったろう。

 

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