イギリスの歯医者
イギリスの医療は、GPの場合は診察料がかかりません。
しかし歯医者はGPの適用範囲外なので診察でお金を取られます。
いつもいくGPに行っても診てもらえないので、直接歯医者にて予約を取る必要があります。
診察内容がNHSの範囲なら一定金額しか取られません。
日本での保険適用内の治療と同じような区別ですね。
例えば、虫歯治療ならお金は一定額しかかからないけど、クリーニングとか歯の矯正とかは歯医者によって言い値がつけられます。
お近くのNHSに対応した歯医者はNHSのサイトから探せます。
NHS歯医者での治療費
治療費は3段階に分けられる。
Band 1 | £22.70 |
Band 2 | £62.10 |
Band 3 | £269.30 |
Band 1でカバーされるのは診察。歯の状態の検査、レントゲン、アドバイスなど。
Band 2でカバーされるのは、抜歯や根管治療などの治療。
Band 3でカバーされるのは、入れ歯やブリッジなどの複雑な治療。
実際に行ってみた
私の症状は歯茎が痛い。
自己診断では軽い歯周病だと思いました。
約8ヶ月ほど放置してたけど自然治癒しないので歯医者に行くことを決意し近くの歯医者を調べ、GoogleMapでレビューがまあまあいい歯医者を選びました。
予約を取る
歯医者のwebサイト予約のオンラインフォームもしくはメールか電話で予約します。
私は電話で予約を取ったら電話口の相手のアクセントが強くて何言ってるか分からなかったので近くにいた夫に通訳してもらいました。英語から英語の通訳、、。
▼当日の持ち物について
- 自分のID(身分証明書)
- 自分の登録してるGPの名前とアドレスなどの詳細
- 診察料£22.70
確認事項として妊娠中かベネフィットを利用しているかなど訊かれました。
ちなみにベネフィットとは社会保障(生活保護費)みたいなものです。
診察料は電話口では£22.70と伝えられましたが、当日診察してより治療が必要と判断された場合はBand 2あるいはBand 3の料金がかかります。
予約が取れたのは約2週間後。
GPもだいたいこのくらい待たされますよね。
そして「あんたの英語何言ってるかわかんないから当日通訳連れてきなさいよ!」と言われました。
今回は自分の大切な歯の件なので素直に従うことにし、夫を付き添いで連れて行きました。
来院
予約の当日、歯医者に行くと無愛想な受付のおばさん。
来店してもなんの挨拶もなく、こっちから話しかけるまで目もくれません。
大丈夫かなこの歯医者で治療して…という不安がこみ上げてきました。
問診票の記入
問診票に個人情報、健康情報(アレルギーや飲酒喫煙の頻度、過去の病歴など)を記入。
記入後、5分くらいしたら診察室に呼ばれました。
診察
診察室には歯科医と助手の2人。
その歯科医はたぶん南ヨーロピアンで感じのいい人でした。
診察が始まるが、日本で必ずかけてくれるヨダレかけみたいなのをかけてくれない。
日本の歯医者だったらちょっと診たらすぐにうがいを促されるが、今回うがいは一度もさせてもらえませんでした。
うがいするほどの治療をしてないからですかね。
視診
口の中がどんな感じか確認される。
レントゲン撮影
レントゲンは診察椅子に寝たまま撮るスタイル。
撮った写真は見せてもらえなかったけど、意味あったのかな…。
歯の状態チェック
何番の歯が銀歯とかそういうやつ。
診断結果・アドバイス
歯が十分にブラッシング出来ていないから歯茎が痛むという診断結果でした。
歯間ブラシを使ってこうやって磨くんだよと説明されました。
歯茎からめっちゃ血が出た。うがいさせてくれない。
歯磨き粉を処方するから3ヶ月間1日1回、歯間ブラシを使いつつその歯磨き粉で磨きなさいとアドバイスを受けました。
今回の治療は£22.70という確認と、次回歯茎のクリーニングをしたければ£55かかるという説明の紙にサインする。
£55はきびいなぁと思ったけど別にこれは自分がしたければ次回の予約を取ればいいというだけでした。
歯磨き粉の処方箋をもらいました。
また6ヶ月後に診せに来てねと言われ終了。
この間約20分弱。
薬局で歯磨き粉をもらう
処方箋を持って近くの薬局へ。
先に歯磨き粉代£9をお支払い。
え、高ない?歯磨き粉で£9取るの?
処方箋を渡して少し待つと歯磨き粉を持って薬剤師が用法を説明してくれました。
歯磨き粉3こもらった。てことは1こ£3。
まとめ
たった歯磨き粉3こもらうために£22.70払って診察を受けたのは割に合わない感ありました。
でもたぶん日本の診察料と大差はない気はします。
なにしろ日本は初診料がえげつないですからね。