イギリスでも日本と同じように個人間で不用品を売買できるメルカリみたいなフリマアプリがいくつか存在します。
今回は"Vinted"の使い方、売り方について解説します。
配送関係がちょっとトリッキーなので、その辺も詳しく解説したいと思います。
ちなみに前回はShpockを紹介しました。
特徴
ユーザー数が多い
ヨーロッパで最も人気のセカンドハンドマーケットアプリの一つで、現時点で世界でユーザー数は45万人。
イギリスでも今はDepopを凌ぐ人気があります。
主に衣服およびファッションアイテムに強いです。
手数料£0のフリマアプリ
Vintedでは売り手に手数料は請求されません。
出品手数料、販売手数料、出金手数料など一切かかりません。
一方で買い手にはShpockと同様にBuyer Protection Feeという名の料金が購入時に請求されます。
これは取引時にトラブルがあった時に返金を保証するための保険のような役割を持っています。
送料は購入者負担
送料は常に購入者が負担することになっています。
購入する際に購入者が送料を払い配送方法も選択するので、売り手が事前に送料を建て替える必要もないです。
本当に一切お金をかけることなく販売ができます。
安い
もちろん物によりますが、出品されている商品を見ているととても安いという印象を受けます。
これは利用者が多くなると競合も多いので価格競争が起こっているのだと思います。
また、Vintedでは購入者に手数料と送料がかかるので、そこを考慮して安値を付けないと売れないという風潮を感じます。
出品していると、Make offer(値切り交渉)してくる人がほとんどです。
なかなか自分の意図した価格では売れないなと感じます。
配送方法の設定
出品する前に利用可能な配送方法をあらかじめ設定する必要があります。
複数の配送会社を利用可能にしている場合には、その中から買い手が購入時に利用したい郵送会社を選びます。
Home画面下のメニューバーからProfile>Setting>Postageと進むと下記のページにたどり着きます。
1. Your home address/あなたの住所
配送元となるあなたの名前と住所を打ち込んでください。
2. Delivery options/配送オプション
利用したい配送オプションを右側のボタンでオン/オフ選択します。
今現在利用可能な運送会社は下記の4社のみです。
- EVRi
- InPost
- Yodel
- Royal Mail
"Home Delivery", "Store to Door": 送り主がショップにて発送、受け取り主の家に直接届く
"Percel Shop", "Store to Store": 送り主がショップにて発送、受け取り主もショップで受け取り
"InPost Locker Pick-up": 送り主がショップにて発送、受け取り主は無人のロッカーで受け取る
Royal Mailはポストオフィスで発送できます。
その他の運送会社だとショップ(主にオフライセンス)へ荷物を持って行って発送することができます。
上記で入力したあなたの住所に従って、近所の発送ポイントになるショップを探すことができます。
配送方法は以降にまた詳しく説明します。
この4社だとRoyal Mailが一番マシな配送会社ではありますが、2nd classしか利用できないようなので、おそらく追跡不可かと思います。
また、Royal Mailではプリペイドラベルが発行されないと書いてあるので、自力でラベルを作成することになりそうです。もしかしたら送料も販売者が建て替えるかも…。
私はVintedでRoyal Mailを利用したことがないので定かではないです。
その他3社を比較した場合、EVRiがまだマシですかね。実際に購入者が一番よく選んでいます。
しかし、経験上この3社ともカスタマーサービスに連絡が繋がらないので何か問題が起きた場合は面倒です。
配送会社のせいで取引が上手く遂行されなかった場合には、Vintedの運営に連絡した方が早いかもしれないです。
Vintedで出品
アプリをダウンロードしてアカウントを作れば誰でも出品することができます。
アプリの下のメニュー"Sell"から出品情報を入力しましょう。
↓出品画面
1. アイテムの写真
写真は最大で20枚アップロードできます。
2. Title/タイトル
出品する商品が検索されやすいようなタイトルをつけます。
ブランド名や色、サイズなどを入れると良いでしょう。
3. Describe your item/商品説明
サイズの詳細はアイテムのコンディション、どのくらいの使用感なのかや、生地の質感などを記載すると良いでしょう。
4. Category/商品の種類
該当するものをリストから選びます。
5. Brand/ブランド
出品する商品ののブランド名をリストから選びます。
リストにそのブランド名がない場合はブランド名を作って選択できます。
またはどこのブランドがわからない場合は"No brand"を選びましょう。
6. Condition/商品の状態
"New with tags", "New without tags", "Very good", "Good", "Satisfactory"の5段階の中から選びます。
7. Colours/商品の色
その商品の主な色をリストから選択します。
8. Price/商品価格
価格を入力する際に参考価格として自分の出品するアイテムと似た商品がどのくらいの価格で売れているのかをアプリが自動的に表示してくれるので、それを参考に値段を決めてもいいかもしれないです。
9. Parcel size/荷物のサイズ
商品を梱包後の最終的な荷物の大きさを選択します。
これによって送料が自動的に計算されます。
"Small", "Medium", "Large"の3種類から選びます。
"See sizing and compensation details"からそれぞれの配送会社の許容サイズと重さを見ることができるので、それを参考にします。
10. Bump item
より多くの購入希望者に効果的にリーチするようにプロモートする課金サービスです。
どうしても早急に売り払いたいという場合以外は使用しなくて良いでしょう。
チェックをしないように注意しましょう。
全て記入し終えたら一番下の"Done"ボタンを押して出品完了です。
取引方法
買い手は"Buy now"か"Make an offer"から商品を購入します。
Make an offerされた際に売り手が提案せれた価格を受け入れたら購入が確定します。
買い手からのofferに対して売り手は拒否したり、反対に売り手側からoffer(価格の提案)もアプリ内のボタン操作で気軽にできます。
取引の主な流れ
- 商品が購入され取引開始
- 購入者が支払い完了
- 販売者が配送ラベルを取得/印刷
- 販売者が商品を発送
- 発送完了通知(自動または販売者から通知)
- 購入者が商品の受け取りを通知
- 販売代金の引き出し
商品の発送
あなたのアイテムが購入またはMake offerされたら、チャットで買い手とのやりとりが開始されます。
購入後の取引も全てこのチャット上で進んでいきます。
購入者の支払いが完了したら、チャット上に販売者が次に取るべき行動をVintedのシステムが自動で誘導してくれます。
チャットはホーム画面右下の"Inbox"で見られます。
配送ラベルの取得
商品が購入されると、購入者とのチャット上に次に取るべき行動が自動的に表示されます。
"Get shipping label"ボタンを押して配送ラベルを取得しましょう。
Vintedでは買い手によって配送料が支払われ、配送方法も選択されているので、販売時に販売者がお金を払うというプロセスが一切ありません。
次の画面であなたの住所を確認します。
連絡先電話番号の記入は必須ではないようです。
"Get shipping label"を押すと、登録したメールアドレスに配送ラベルがPDF形式で届きます。
下記はEVRiの配送ラベルのサンプルです。
ラベルを印刷して梱包した商品に貼り付けます。
ちなみに私は商品が雨で濡れないように袋を二重にしてます。
Tescoなどの頑丈なショップ袋に入れたのちにゴミ袋に入れてます。
また、郵送専用の袋を利用したい場合は、ポストオフィスに行けば売っています。
最近では荷物をバーコードで追跡管理しているので、手書きの宛名書きは受け付けられないです。
ラベルを印刷する際に印刷できる場所がわからないとお困りの方は、私の過去記事が参考になるかもしれないです。
発送
チャットの画面に戻ると、"Download"からも配送ラベルを端末にダウンロードできます。
また、わからないことがあれば、"Shipping instructions"を確認してみてください。
"drop-off point"からお近くの発送受付ショップを探すことができます。
今回の場合では購入者がEVRiを選択したので、EVRiの集荷サービスを提供しているオフライセンスへ行きます。
オフライセンスのレジ係に荷物をdropしたい旨を伝えます。
発送の控えとして以下のようなカードをもらいますので、無事に取引が終了するまで保管してください。
バーコードの下にある英数字が追跡番号なので、こちらをEVRiのwebサイトに入力して荷物を追跡できます。
発送完了通知
発送が完了したら、チャット上で購入者に発送通知を行います。
その際に発送の際に受け取った控えの画像を送ってあげると親切です。
購入者側も追跡番号で荷物が追跡できます。
今回発送後Vintedのシステム上で自動的に発送完了が通知されなかったので、EVRiのwebサイトでわざわざ追跡して確認しましたが、システム上でも自動的に発送完了は通知され、追跡もアプリ上で見れます。
発送後9時間後くらいにチャット上の進捗状況が"Package sent"に代わりました。
"Track parcel"で荷物の追跡が出来ます。
売上金の引き出し
荷物が購入者の元に届くと、チャット上に通知されます。
購入者が問題を報告しない限り、3日以内に売上金がVintedのバランスに届きます。
購入者が無事に受け取り問題がないことを確認してくれるまで待ちましょう。
購入者の方で確認完了してくれると、チャット上の進捗が"Completed"となり取引が無事終了します。
"Go to Vinted Balance"から売り上げ金の確認をしましょう。
Vintedのバランス上で"Available balance"となっている金額が引き出し可能です。
"Withdraw to bank account"に進みます。
振込先の銀行口座を"ペンマーク"のアイコンから編集できます。
金額、振込先の名前と口座番号を確認したら"Withdraw to bank account"を押して出金の申請は完了です。
もちろん振込手数料、出金手数料はかかりません。
お金が振り込まれるまでの進捗状況もアプリ上で確認できます。
5営業日以内に振り込まれるようですが、私の時は申請した翌日に指定した銀行口座に振り込まれました。
Feedback/評価
取引が無事に完了したら、購入者と販売者双方がそれぞれにfeedbackを残します。
もしfeedbackを書かない場合には、Vintedが自動的にfeedbackを付与します。自動feedbackは取引が成功していれば星5つです。
購入者の手数料
Buyer Protection Fee
取引でもし問題が発生した場合に、購入者が支払った代金の返金を保証するための手数料です。
VintedでのBuyer Protection Feeは£0.70+商品価格の5%です。
例えば商品価格が£10の場合、
商品価格£10×5%=£0.50
£0.70+£0.50=£1.20
なのでBuyer Protection Feeは£1.20になります。
配送料
先に記したように、Vintedでは配送料も購入者負担です。
販売者が利用可能に設定している配送オプションから選べますが、商品ページではどの配送会社が選択可能なのかまでは記載されていないので、購入する際にお好みの配送オプションがある場合は、事前に販売者にどの配送オプションが利用可能かご確認ください。
まとめ
私は主に服を売り買いする際にはVintedを利用しています。
販売する際には手数料が一切かからないし、ユーザー数が多いので比較的に売れやすいです。
購入する際にも、Buyer Protection Feeはあるものの他のアプリと比べるとマシなレートですし、出品数も多く価格も安いのでよく利用します。
配送もRoyal Mail以外を選べば、安いですし、オフライセンスやInPostの無人ロッカーでピックアップできたりと楽で、自分の家の住所を伝えなくて済みます。
何より不在で再配達になったり、あるいは置き配からの盗難が起こらないので良いです。